遺産相続 (1990) / Estate Inheritance

美味しい遺産は、トラブルがお好き。寄ってたかって50億、これから始まる遺産戦争!中小企業の社長が急死。残った遺族は、内縁の妻と連れ子の長男・長女。そして別宅に住む本妻と一人娘。おまけに夫の昔の愛人と隠し子まで。弁護士泣かせの泥沼化した遺産相続を、ブラックコメディータッチで鋭く描いた本格的人間ドラマ。キャスト:佐久間良子、竜雷太、風間杜夫、小川真由美、

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遺産相続 (1990) / Estate Inheritanceのあらすじ

東京下町の中小企業・セントラル工芸は、マネキンを製造、販売する会社で、社長は藤島元春(竜雷太)。専務はその内縁の妻である喜久恵(佐久間良子)。重役は喜久恵の連れ子である和仁(尾美としのり)と里実(宮崎萬純)という典型的な同族会社である。ある日、総務課長の勅使瓦(野々村真)と共に釣りに出かけた藤島は、そこで崖から転落死してしまう。こうして藤島家の遺産戦争が始まった。藤島は人一倍心身強健だっただけに遺言状はない。よって法律通り、遺産は妻と子供たちで半分ずつ分配されることになる。ところがこの場合、妻とは別居中の本妻・静子(小川真由美)のことで、妾である喜久恵には権利は一切ない。こう冷たく言い放つ弁護士・安西(風間杜夫)に喜久恵は怒り狂った。喜久恵は七年前に会社の四千株を自分名義にしてもらっているが、何とか実質的な妻としての相続権を勝ち取ろうと必死だった。子供達に裏切られた上、相続税を支払うために会社を売却せざるを得なくなっていたのだ。そして、藤島本葬の日、喜久恵は京都から勅使瓦の母・綾乃(宮下順子)を呼び寄せた。実は綾乃も藤島の愛人で、勅使瓦は藤島の未認知の子だったのだ。この突然の新事実に、遺産分割は振り出しにもどることになった。里実との結婚を約束に喜久恵の側についた勅使瓦によって、喜久恵が有利になってくるが、そのために藤島家は崩壊へと向かっていくのだった。そしてそんな中、里実と勅使瓦の結婚式が行われようとしていた。ところが里実は別れた不倫相手のことが忘れられず、その彼を追って失踪。場内は大混乱となるがそんな時、再び安西が現われ、喜久恵に「静子は遺産の半分の相続権を認めた」と伝えるのだった。

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